そう旭が優雅を呼ぶと、何故か優雅と旭は見詰め合っている。




……??




それに気付いたあたしは、2人に不機嫌になりながら呟いた。




「ちょっと……何か隠してるの?」




ホントに隠される事に、苛立ち始めてあたしは優雅をキッと睨みつけた。
すると、優雅は少し戸惑いがちに自分の後ろに隠していた物を出した。




「何それ?」




それはピンクの口をリボンで結ばれている小さな袋だった。
……何?




キョトンとしていると、旭は優雅の方に歩み寄ってあたしの方を見た。
そしてその袋を持ってあたしの所に駆け寄ってきた。




「まま……。今日は何の日?」




へ?




「今日?」




「うん」




キョトンとするあたしに優雅と旭は頷く。
えっと……。何だっけ?
考え込んでいると、優雅はあたしを睨んだ。




「お前本気か?」