「はぁ?」
呆れたようにおれを見つめる楓。
「おれ!まだ働いてないし……。頼りになんないかもしんないけど!お前を幸せにすっから!」
そう言っておれは頭を提げた。
「結婚してください!!!」
心臓がドキドキしてる。今までで1番心臓が暴れてる気がする。
しばらく頭を提げていたけど、楓が返事をしない。
……やっぱ。まだ無理か?
そう思ったとき……。
「やっぱ……優雅、馬鹿。だよ」
その声は震えていた。
震えた声を聞いて顔を上げると、いつもおれを睨んで冷たい言葉を発する楓が涙を拭っていた。
それを見ておれはパニック。
「え?え?何で泣いてんだよ!?」
おれ泣かせるような事したか!?
すると楓は涙を拭いながら首を振った。
「違うの。嬉しいのぉ……」
そう言って泣きじゃくる楓。
やばい……。可愛くね?