ラブホがいいだのそんな事言っても、
女はすぐに大人しくなって、俺に身を委ねる。




でも、どんなに行為を繰り返しても、俺は全然満たされない。


今日の俺可笑しいのかも。
いつもならそんなことはないのに。




いつもと違うと言えば、さっきから椿の事ばっかり気になってる。





――――・・・・・・



時計の針が4時を指す。


やば、部活行かなきゃな。




「ごめん、部活行くからまた今度」



何の名残もなく、俺は女の体を引き離した。
当然、残念そうに顔を歪める。


「え~・・・今日くらいいいじゃん。
せっかく良い所だったのにさぁ・・・・・・」


「だめ。レギュラーとれなかったらダセェから」



そう言いながらネクタイを直す。

ヤベ・・・首筋に痕ついてるかもしんねー。



ま、気にしなくていいか。



まだ制服を直そうとしない女は、俺の服を掴む。
・・・しつこい。



「ほんと悪いな、また明日」


俺は短いキスをする。


まぁ、明日かは知らんけど。



「・・・分かったよ、空はズルイね」


はい、よく言われます。




女を放って先に理科室から出て、体育館に向かった。
がしがしと頭を掻いて考える。



俺、椿のこと好きなの・・・?


ヤッてる最中も頭から離れやしない。
昨日あんなことあったから、ただ単に気になってるだけなのか?



・・・わかんねー。