夜は、告白で頭がいっぱいになって、中々寝付けなくて、起きた時目の下にクマが出来ていた。





「・・・空の所為だ・・・」




ブツブツ文句を言いながら、鏡を見ながらメイクをした。


コンシーラーでクマを消す。





お肌に悪いけど、クマがすごく濃いから仕方ないってことで。






暑い日差しを避けるように、なるべく影の中を歩きながら、学校に向かった。


この季節は日焼け止めがいくらあっても足りない。




一年六組の教室に入ると、すでに皆ががやがやと準備をしていた。


時計を見ると、集合時間ぎりぎり。



実行委員の自覚が全くないあたし。




「椿、遅いっつーの」



「心~おはよ~」




反省する様子もないあたしは、呑気の手を振る。




「相変わらずおっそいね~」



呆れ顔で溜め息をつく心。
心だってこんな事言いながら、普段は遅刻がめちゃくちゃ多い。




「心に言われたくないもんねー・・・」



笑いながら心の肩を叩いた時、教室の後ろの方にいた空と、ふいに目が合った。





「―――!!」




あたしは昨日の告白を思い出し、咄嗟に・・・・・・それも思い切り目を逸らした。



それは物凄く不自然だったと思う。




てか空来てたんだ!
もうちょっと遅れても良かったのに・・・!!




「椿?どうしたの?」



「う、ううん!何もないよ!」




ああー、ダメだ。
さっきの空に絶対むっとされた。

空はすぐに拗ねるからなぁ・・・。


・・・・・・・・いや、まあさっきのはあたしが悪いんだけど。