―――好きです。俺と、付き合って下さい―――







あたしと空の視線が一点に重なる・・・。




これって、告白?




好きですだけじゃなくて、付き合って下さいって言ったよ?




「・・・ま、また、あたしの事からかってるの・・・?」





相変わらず、最低な事しか言えない。




あの空が、からかって告白するわけないじゃん。
いつも周りから寄ってくるんだし、自分から告白するって事は本気なんだよね・・・・・・?






「からかってねーよ。本気だよ」




眉間に皺を寄せて、険しい顔つきの空。





「・・・っ・・・」




あたしは下を向いて、黙り込んでしまった。




だって、そんないきなり言われても困る。
あたしは空の事どう思ってるの?
友達?
それとも、好きな人になっちゃうの?


確かに空の事は好き。
あたしの為に携帯取って来てくれて、慰めてくれて、感謝してる。







でも・・・・・・・・・・・・。






「返事はいつでもいいから、考えといて」





「え・・・?」





空はそう言って教室から出て行ってしまった。






一人取り残されたあたしは、窓の戸締りをして、教室の鍵を閉めた。




「・・・・・・はぁ・・」


なんか・・・普通に、めちゃくちゃビックリした。


あそこのタイミングで告白されるなんて・・・。



てゆーか、空があたしを好きって事の方が驚いた。






職員室に鍵を戻すと、あたしは学校から出て、帰宅した。