「―――じゃあ、今ここで言う」 え? あたしはぱっと顔を上げて、目を見た。 言うって・・・何を言うの? まだあたしに言う事なんてあった? 何かを決心したみたいな目。 夕焼けの所為で、いつもより明るく見える髪の毛。 教室と私服はなんともミスマッチで、違和感だらけ。 片耳に付けられた、シルバーのピアスはいつもと変わらず、光っている。 「好きです。俺と、付き合って下さい」 君らしくない、その台詞。