まるで他人事のダイチ達は、このヤバさに気付いていない。
脅しても、もし春野が空に言ったりしたら・・・・・・?
ヤダ・・・
ヤダよ・・・・・・。
空にだけは知られてはいけない。
これ以上嫌われたくない。
あたしは帰宅して、自分の部屋に行った。
そして、春野にメールを送り付けた。
【この事誰かにチクッてみろ。この写真バラまくからな】
ダイチからもらった一枚の写真を添付した。
内容はぱっと思いついた文章を打った。
早く送らなければと言う思いがあったから、深く考える暇さえなかった。
あたしは泣いた。
自分がしてしまった事の重大さ、愚かさ。
春野に・・・・・・女に対して、一生残る傷を負わせた過ちの大きさ。
あたしは、なんて事をしてしまったんだろう・・・・・・。
自分の欲望を満たすためだけに、何をしたんだろう。
こんなに弱い自分が惨めで、涙が止まらなくなった。