俺は後ろに寝転んで、ウザいくらい青い空を見た。
それは俺みたいに、まだまだ青いガキ。
「空に、もっとすごい事・・・言ってもいい?」
顔を沈めたままの椿の背中を見ても、今どんな顔してるのか、なんて分かりもしない。
「・・・・・・うん、いいよ」
次にどんな事を、椿が言うのか。
どんな気持ちで言おうとしているのか。
全く分からないのが、歯がゆい。
風が一瞬強く吹いて、一枚の葉っぱが風に乗って椿の頭の上に落ちた。
俺はそれを取ろうとして、
起き上がり手を伸ばす―――――。
「――――レイプされたって言ったら・・・・・・・信じる?」
その瞬間、俺の中の時間が、
止まった。