「みんな俊が来たぞ!」

ひとりの掛け声でみんなが俊のとこへ行った。


ひとり私を残して。


なんとなく、みんなの流れと一緒に話したくなかった。





「エミ、久しぶり。」

俊が声を掛けてきた。


「そうだね。」


「お前とはゆっくり話したかった。向こうの方行かね?」


「うん。」

平然を装うので精一杯だった。