「俊も来るらしいし。」

"俊"と言う言葉に反応したのか、口からうまく言葉が出なかった。


「エミ…?」


「ん?あっ、ゴメン誰か来たみたい。また明日ね。」

無理矢理電話を切った。



俊のことマナミには吹っ切れたって言ってるけど、この5年間忘れたことなんてなかった。