そう言うと母はどこからかケーキの箱を持ってきた。

そ、それは!



「駅前のちょー人気店のケーキじゃないですかぁ!!」



「そうよ。わざわざあんたの為に並んで買ったんだから。」



お母様、素敵!最高!

お母様が女神に見えるよ!



「は、早く食べたい!お母さん、ちょうだい!」



ケーキの箱に手を伸ばしたら、ケーキがひょいと上に上がった。

母の手によって。



「お母様~、あの、ケーキくれるんじゃ・・。」



「あんた、何言ってるの?ただであげるわけないじゃない。」



前言撤回。

やっぱり、お母さんは悪魔です。