お店には誰もいなく、
私と来栖さんしかいない。

「お店は?」

「休憩にしました。
貴方とゆっくり話したいと
思いまして。」

「琴達は?」

「もちろん知っています。
お願いをしたんです。」

「今まで何を?」

「あの記事から、
ずっと興味があった、
デザイナーを独学で、
学びました。

最初は自分でデザインをして、
生地も選んで全て、
手作りで作りました。

そして漸く、
人を雇えるようになると、
ある女優さんが気に入って、
今に至っています。」

「そうですか。
何故お店の名前と、
目覚まし時計の形を
印刷しているんですか?」

私は来栖さんに聞くと、
ニコッと笑って、
私に答えてくれた。