「今更謝って済む
問題では無いと思っている。
貴方達の心の傷は、
私にとっても秤知れない。

けど、どうしても、
誤りたかった。」

園長先生は、
俺達3人に土下座をした。

「貴方があの時、
傍にいてくれたら、
俺達もっと違う生き方が、
あったかも知れない。」

「分かっている。
土下座をしても、
貴方達に何をされても、
許しては貰えない。

だけど。
火事になったと聞いて、
正直驚いたわ。」

俺はあの時の記憶が、
蘇ってくる。

「火事の時もそうだったけど、
ずっとここに来たかった。
けど来れなかった。」

園長先生は、
土下座をして頭を決して、
上げることはなかった。