「琴。人生は長い。
輝君は確かにイケメンで、
琴を大事にしてるのは、
凄く分かるよ。

夏休みの事でも、
自分の意見をしっかりと
述べるなんて、
今の若い者では無いと、
感じた。

けど、賛成は出来ない。」

父の言葉を、
私は飲むしか無いと
感じていた。

「しかし。
琴を見ていると、
本気で好きなんだろう?」

「うん・・・。
初めて恋だけど、
こんなに人を愛する事は、
初めてだよ。」

「じゃあ。
その気持ちを忘れずに、
輝君を愛せるか?」

「うん。
輝には何だか過去が、
あるみたいなんだ。
神戸先生と来栖さんも、
同じ過去を持っている。

その過去の出来事が、
どの様な事でも、
私は輝を愛して上げたい。」

私は父に言った。