「輝君・・。」

小さい声で、
カエは俺に呟いて、
失敗をした顔をしていた。

「じゃあ?
何故山本カエさんと、
キスをしたのですか?」

「彼女が打ち上げの
お礼にキスをしたのです。」

「お礼ですか?」

「はい。
けどカメラマンがいたのは、
正直驚きました。
誰かに聞くと、
俺と噂になりたくって、
カメラマンを雇ったみたいです。」

「それは事実ですか!!」

今度は俺ではなく、
山本カエに集中した。

彼女はオドオドして、
質問に答えていた。

「見たか!
俺と琴を邪魔する奴は、
女でも許さない!」

俺は彼女に耳元で囁き、
記者会見は終わった。