「何だか挑発的な女だね。
撮影の時と違う。」

「うん・・。」

「彼女に輝が乗り換える
なんて、私は考えにくいよ。
絶対に何かあるよ。」

真弓が言っている事は、
正しいかも知れないよ。
けどね。
輝とカエさんのキスが、
未だに頭から離れない。

やっとトークショーが
終わって、
私と真弓が外に出た時、
私の腕を引っ張る仕草を
してきた。

「何?真弓?」

「どうした?」

「服引っ張らなかった?」

「うんん。」

真弓は頭を横に振って、
私の勘違いと思った
瞬間であった。