私の家へ戻ってから、私と旦那とあの男とお母さんとで話をする。


また修羅場になったけど、


何とか私達がこのまま一緒にいる事に同意を得て、旦那は住処と仕事を見つけた。


私の妊娠が分かったのはそれからしばらくしてからの事。




いつからだろう。




歯車が狂ったのは。



きっと、




私が旦那を裏切った時から、


その不協和音はずっと続いていたんだと思う。





子供好きな私は絶対に育児ノイローゼなんかにならないと思っていた。



だけど


旦那は朝から晩まで仕事
近くには友達もいない


子供は泣いてばかり




私は、花奈が一歳になるかならないかの頃から、


自分が自分でなくなってくのを感じていた。


お世話は全部全部私。

旦那は何ひとつ…


してくれなくて。


旦那からは、お前は子育て向きではないなと笑われ、
お義母さんからはあんたは神経質すぎると言われ。




自分の中で何かが崩壊したのを感じた、あの日の事…


今でも覚えてる。




誰でもいいから話を聞いて。
私は頑張ってると誉めて。私は間違えてなんかいないと言って。
何でもない話をしよう。して?
お願いだから誰か。




男のメル友を探し、ひたすらメールをやり続けた。


やっと心が落ち着いていくのが分かって。



私の最大の過ちは、

…恋愛体質なんか言い訳にならない。


凝りもせずに、また恋をした。

そのメル友に。




私は救いようのないバカだと、

その時思った。