それから数日経ったある日曜日。



胸の痛みを感じていた。


この胸の痛みは、私がもっと若い…
10代の頃から付き合ってきた痛み。


心臓だか肺だかどこだか分からないけれど、胸に鋭い物を差し込まれたような痛みを感じるんだ。


突然痛みが訪れて、痛みは数時間から丸1日続く。

何かの拍子にしか痛まない場合もあれば、息をしていても何をしても激痛が走る場合もあって、何とも厄介なもので。


それが数ヶ月に1回くらいの割合で突然やってくる。


「あーまただ。最近痛まないと思ってたのに…」


今回の痛みは普通。



原因がちっとも分からないから、母には精密検査を受けろと言われるけど…


もし何かの大変な病気なら、こんな状態で10数年も平気でいられる訳がない。

もっともらしい理由をつけては病院に行く事を拒否し続けている。




つかささんとのメールで、不覚にもその痛みの事を話してしまった。



しばらく病院に行きなさい、嫌だ、の押し問答が繰り返される。

彼が酷く心配しているのが分かる。
でも本当に、そんな大した事じゃないのに。


痛みが続く間はかなり辛いけど、どんなに長くても1日続いて痛みは引く。


しかも毎日とかじゃないから…


懸命に彼を安心させるべく説明をする。

本当に大丈夫だから。