私を抱きしめて微笑む彼を見上げて、



時が止まればいいのに。



心底思った。






彼と知り合って、どんどん好きになって。



こんなに好きになってしまって、


もしも終わりが来た時に私はどう自分を支えればいいのか。



どうやって笑えばいいのか。



いつか来る終焉を、


予想しておかなければ、


私の痛みは計り知れない。




ねぇ。


こんなに好きなのに。



私はどうして、

もっと真っ当な人生を歩めなかったかな。

どうしてもっと早い時期にあなたと巡り会えなかったのかな。





今になって


どうして知り合って愛してしまったのかな。




教えて欲しいよ、神様。





つかささんの胸の中で俯く。


気を抜くと溢れそうになる涙を堪える。




この温もりを


ずっと感じていたい。





今日も時間は変わらない速度で未来へと進んで行く。



私の気持ちなんか、お構いなしに。