いやだ、恥ずかしい。


なのに、

止まらない。



声も、

荒い吐息も、

熱くなる体も、


それがひとつの動物のように動く舌も。




「好き…好きだよ、結子…」



もっと呼んで。

もっと言って。



私も好きだよ。
好きすぎておかしくなってしまいそう。



つかささんが唇を離し、私の体をベッドの方へと運ぶ。



彼の体が私に重なる。


その重みが心地良いと思いながら、キスを受ける。


髪にも額にも、

頬にも耳にも、


首にも、本当に、あちらこちらに。



甘く切ないキスの嵐。



体を捩る。



つかささんの舌は止まらない。

彼の手もまた、私の体中に触れていき、止まる気配はない。




止めて欲しくないんだ…


頭の中がぐちゃぐちゃになる。


押し付けられる唇の熱さが、

絡む舌の熱さが、


触れる指先の熱さが。



これが夢ではない事を私に教えてくれる。