私が会いたいと言ったから、仕事があるのに何とか調整つけて来てくれた。

それが凄く嬉しいと思うと同時に、なんて自分はワガママで身勝手な女なんだと自己嫌悪する。


思いが通じた途端にこれだもの、呆れられても仕方ない。


嫌わないで、つかささん…



色々な感情が渦を巻いて自分の中で暴れる。


しつこいくらいに、つかささんにひたすら謝りのメールを入れていた。



『僕が行きたくて行ったんだ。結子に会いたくて。だからそんなに謝らないで。』



つかささんの優しい言葉に、胸が苦しくなる。



つかささんは、思ったらすぐに言葉に出す人。すぐに行動に移す人。

あまりにストレートすぎて、私には恥ずかしくて眩しい。


でも。


そんな彼を愛おしく思うし、尊敬出来る人を好きになれた自分を、ほめてあげたいの。


素敵な人を好きになったねって。



『時間のタイミングが合わなかったのは残念だけど、結子に会いに行った事、ちゃんと自分は行動したんだって事、後悔しないよ。会えたかもしれないのに会いに行かなかったなら、きっと後悔したから。』




つかささんの言葉は私の中で何度も何度も響いた。