彼は酷く混乱してるように見えた。


少なくとも、私の知る、いつもの冷静沈着な彼ではなかった。



とりあえずゲームを辞める辞めないは置いておいて、


私は私の思う事を、彼にメールした。


きっと長文で読み辛い文章だったと思う。


でも…彼の話を聞いた限りでの、私の意見…私が思う事、懸命に伝えた。
伝わったかどうか分からないけど、

必死で伝えた。



少しでも彼の気持ちを楽にしてあげたい、

少しでも彼の支えになりたい、

と。




何回かやり取りしてく内に、

彼はやっと冷静さを少しだけ取り戻したように見えた。



いつも孤独に闘って走り続けて来た彼は、


弱音を吐く場所も、

愚痴を言う場所も、


ぐちゃぐちゃに混乱した自分をさらけ出せる場所も…




なかったんだ。



たった独りで

全部背負い込んで。




いつもいつも。




『私がいるよ。会社の事は何も分からないし協力も出来ないけど、

つかささんは独りじゃないよ。

辛いなら私に話して少しでも辛いのがなくなればいい。
愚痴りたいなら愚痴ればいい。

私が、いるから。』




それはもしかしたらエゴだと言われても。


彼の苦しみを少しでも軽くしてあげたい、
私の心からの言葉。