フラフラする足元が頼りないから、必死で手元に力を入れて。

滑りやすいバスルームで転んだりしたら洒落にならない。



体を洗い流して溜め息をつき、バスタブに浸かる前に彼を呼ぶ。



もうバスタブでは悪戯させないんだからねっ…






彼はそんな私の、警戒心剥き出しの様子に気付いたんだろう。

割と大人しくしてくれていた。


それでも、
ベッドでは私はいつだって…


無力でされるがままで。
いつも息絶え絶えで。


つかささんからぶつけられる愛情を受け止めるのが精一杯で。