不意にスカートの中に滑り込んだ手の感触に体がビクリとする。


いつもの、優しく意地悪な触り方に、心と体が一気に熱くなる。


「結子……」



体を捩らせて抵抗しても、こんな細い体のどこにそんな力があるのか…


つかささんに押さえられた私の体はビクともしない。


体中

顔中


キスの嵐を落とされて



つかささんの手が、指が、私を、私の意識をめちゃくちゃにしていく。


「…つか、さ…さ…シャワー……っっ…」



シャワーを浴びてないのにという思いが、私の抵抗をより強くする。


なのに。


彼はお構いなしで、何一つ手を緩める事なくて…




意地悪…

ばかぁ…


思うだけ思っても、既に私の体には力が入らない。
されるがままになってしまう。






―――ーーー---


「ばかぁ…つかささんの…馬鹿…シャワー浴びてなかったのに…もぉ…ばかぁっ……」


フラフラしながら立ち上がる私の体を支えてくれる彼が、ニンマリ笑う。

「だって…我慢できなかったんだもん。」



そう言って私のスカートを捲り上げた。


「や…なにするのっっ!」


「だってこうしてスカート捲らなきゃ、スカートの裏側に着いちゃう…結子のが…」


真面目なんだかからかってるのか分からない口調で言うから、


恥ずかしさで余計立っていられなくなる。


ばか!
もう、エッチ!変態!ばかばかばかばか!



「もう!いいから放して!」


私は自分でスカートを掴むと、何とか転ばないようにバスルームへと逃げ込んだ。