「んっと…、アバター?…こんなのどうでもいいし。」



登録している男性から見れば、こんな自己紹介じゃ全然解らない!と文句を言われそうな程に、

見事に分かりづらい…かつあまりに平凡すぎる内容にして、登録をした。


別に良い。


暇つぶしに近いし、

メル友が出来ればそれでいい。


愚痴れる相手が出来ればそれでいい。




疲れるだけの日常にほんの少しだけ変化が起きれば、


それでいいのだから…。





「あぁ、暑い…」



夏は始まったばかり。


夜になっても少しも和らぐ事のない暑さが、私のモチベーションをさらに下げる。


エアコンのないこの家には夏は地獄。

冬はストーブやファンヒーターで何とかなるが、夏に扇風機だけというのは本当に辛い。


今時エアコンのない家庭なんて珍しいよね、と自嘲気味に笑う。


けれど買うお金がないから仕方ない。



「ああもう…お金が空から降ってくればいいのに。」