微笑みながら私を見るレフィさんの視線はどうしたって気になるけど、


ケーキを一気に平らげてしまった。




「あぁ美味しかったぁ…ごちそうさまでした。」

満足してカフェラテを飲む。



いっつもいっつも、食べたいもの、買いたいもの、我慢して…
自分の為のリフレッシュタイムすら取れない私には、


仕事からも家事からも子供からも離れた、

こういう時間は…とてもとても貴重で大切な時間。


たかがファミレスでお茶、と思われるかもしれない。

だけど私には『たかが』ではない。



ささくれ立ってばかりの、トゲトゲした私の心が……
少しだけ柔らかく丸くなってく気がした。



それから他愛のない話をした。

なのに…

他愛のない話をしていたはずなのに、


私は、


私の内面に少しだけ踏み込んだ話をしていた。



私はいつも仮面を被って元気なフリして
自分を偽って生きている。


そんな感じの話をしたような気がする。


それでもレフィさんは

真剣に話を聞いて
真剣にレフィさんなりの思った事を話してくれて。