年末という事もあって、仕事は忙しかった。


体はクタクタで。



ギャラを受け取って挨拶をして、店を出る。



1日でこの金額を貰う事の意味。


これが体を使うということ。




初出勤の日にそれは痛いくらいに思い知ったはずなのに。



あの日、初出勤のあの日、駅からの帰り道で涙が止まらなかった。


いちいち泣いちゃいられない、慣れなきゃいけない、これが風俗に足を踏み入れるという事だから。


あの日痛感して、自分なりにまた覚悟を決めたつもりだったのに。


甘チャンだなぁ私は。


今日もまた涙出そうだよ。



つかささん。



こんな私を愛し抜く覚悟があなたにはあるの…?




私は、



やっぱり覚悟しなきゃいけない。



この仕事をやる決意と、


いつあなたが私に愛想をつかしても、泣かないでそれを受け入れる覚悟を。





決めるんだ。