だから、バスルームから出てもしばらくは汗が引かない。



「あつー……」


ペットボトルのレモン水に口をつけ
ごくごくと飲む。

髪をとかしていると…彼がいつの間に出て来ていたのか、横から抱き付かれた。


「うわっ!びっくりした…」


「ドア開く音聞こえなかったの?」


「うん。聞こえなかった。」


ふふふ、と笑ったつかささんが、私の両手を引いてベッドへと誘う。


照れくさくて、幸せ。


ベッドに潜り込んでぴったりと寄り添う。

彼の体温と私の体温が混ざり合う瞬間。
鼓動と鼓動が重なり合う瞬間。


愛おしくてたまらない。

好きな人の体温を感じる事って、こんなに幸せだったんだ。


毎回、毎回、初めて感じる衝撃の如く感激する。


じっと彼の顔を見つめる。

大好きなその顔。


社長という厳しい顔した仮面を私の目の前でだけ外して、素顔の彼を私にだけ見せてくれる時間。
1人の『男』に戻ってくれる時間。


彼の全てが愛おしくて大切で。



つかささん。

つかささん。



ずっとずっと一緒だよ。

来年も再来年もそのまた次もずっとずっと…


こうしてクリスマスを過ごしたいよ。




つかささんが目を細めて微笑んで、そっとキスをしてくれる。

伝わる熱。




流れてくる気持ち。




幸せで、嬉しくて、それだけで泣きそうになる。