『あ~、もう7時じゃん』


「おっ、ほんとだ。そろそろ帰る??」




あれからケンカしてる不良の両成敗、

襲われてる女の子の救出、

カツアゲしてるヤツをボコって、

されてた方を説教するなど、ひと通りの仕事を終えた私たち。




『そうだな~、でも明日休みだし…』


「何々?家に帰ってきちゃう??!」


『一言も言ってねぇし。

ってか、いい加減その手にあるデンジャラスコーラ手離せよ』


「あぁ、忘れてた。…飲む??」


『飲むかぁぁぁ!!炭酸抜けて、クソ甘いデロデロな物体になってるわ!!』


「マジで!!コーラって時間経つとスライムになるんだ・・・」


『デロデロにだけ反応すんな!!』




ほんと、皇と話すのは疲れるな~。





「あ、ユウ。あれ見てみろよ」


『ん??』





デロデロコーラをゴミ箱に投げ入れてると、皇が急に公園を指差して声を上げる。





『おぉっ、ケンカ!!』


「ちょっ、乱入しねぇ?!?」


『賛成!!ケンカ両成敗万歳!!』




根っからのケンカ好きの私と皇は、公園の方へといそいそと走る。


公園では、どうやら2つのチームが暴れていて、200人ほとがケンカしあってた。




『皇、チームの確認』


「う~ん、片方は銀龍っぽいね」


『なんだ、”ぽい”って。何をもって判断してんだよ』


「背中に龍が書いてある」


『龍ぐらい書くだろ、かっこいいんだから』