―――プルルル…
盗聴器とかないか、真剣に探し始めたとき、ケータイが突然鳴った。
『うぇいっ!!ビクッたぁ!!』
”電話に出ていきなりそれかよっ”
『皇?』
”おぅ、俺だ。ってか、時間過ぎてんすけど”
『えっ、だって今さっきまで4時半…』
時計を見ると、5時過ぎだった。
『・・・』
”・・・・・・”
『こ、これには深いわけがありまして・・・。
桜龍がどっきりで、盗聴器を探しててケータイがあれして…』
”・・・・・・あと2分”
『へっ?』
”・・・あと1分50秒”
まっ、まさか!!
こいつ死のカウントダウンしてやがる??!
『ちょっ、待って待って!!
今すぐ行くから、死のカウントダウンだけは…』
”・・・3.2.1 残り1分40秒”
止まらねぇぇぇ!!!
急いでケータイを切り、服を着替える。
そして、真っ赤な上着をひっつかんで、鍵をしめて部屋を出た。
部屋を出た後、全速力で寮を駆け抜け、今までにないほどの速さで校門へと到着。
そして、門前にはバイクによりかかったイケメンが、女の子たちにたかられてる。
↑(たかられてません)
「ねぇねぇ、君どこの学校?」
「めっちゃかっこいいね☆」
「なんて名前~??」
「彼女いるの?」
質問する女子たちを全く無視の皇に、KYだけど話しかける。