たくさんの視線にさらされながら、昼食を食べること5分。
「きゃぁぁぁ!!」
「かっこいい///」
「こっちむいてぇぇぇ!!」
『なっ、何事??!っつか、男子校じゃないのかよ!!』
今の声、絶対女子だろ!高すぎだっつの!!
「あぁ~、まためんどくさいのが来た」
『ん??何が??』
千歳がだるそうに机に頬杖をつく。
「まぁ見てなって」
『・・・??』
黄色い悲鳴(雄叫び?)がどんどん近づいてくる。
『なぁ、なんかこっちに来てない?』
「だろうね」
「ユウ、何言われても無視しとけよ」
なぜか皆は警戒態勢。
どうしたらいいのかとあたふたしていると、視界が少し陰った。
「てめぇら、性懲りもなくここにいんのかよ」
低く響く声が後ろから聞こえてきた。
振り向くと、綾と同じくらいの身長で、真っ黒な髪の男前が立っていた。
「はぁ~、まぁたうっさいのが来たよ」
「んだと、てめぇ!!」
「あんまり怒ると、人気が下がっちゃうよ?」
「…チッ」
酷い言われようだ!!言葉の武器とはまさにこれ!!
千歳と希とは、絶対言いあいしたくない!!