「お前またオムライスかよっ!!」


『いいじゃん、うまいんだから!!』


「昨日の夜もそれだったね」


「偏食は健康に悪ぃぞ~」


『うっさい、ちゃんと運動してるからいんだよ!!』


「それ偏食と関係ねぇし」






騒がしいランチタイムの始まりだ。






『なんでこんなとこに座ってんの??』


「ん?だってここ桜龍の幹部席だもん」


『えぇぇっ??!』






幹部席??!それって、新米の私が座ってちゃだめじゃん!!

どうりで周りからの視線が痛いと思った!!






『ちょっ、俺友達作りしてくるわ!!』


「なんでだよっ」


『一人さびしく食うメシほどまずいもんわねぇんだよ!!

もう手遅れかもしれねぇけど、やればできると信じてる!!』






オムライスの皿を持って、席を立ち他のテーブルへ行こうとした。


が、それは総長さまが腕をつかんだせいで、妨げられた。






「ここにいとけ」


『やだ!!』


「いとけっつの」


『だからやだっつの!!』


「俺に逆らうのか?」


『ハンッ! 最近は俺様ことジャイアニズムが流行ってるみたいだけど、その手にはのらね
ぇ!!』


「総長命令」


『すんませんっした、総長』





「「切り替えはやっ!!」」





くそぅ、権力振りかざしやがって、このバカ総長!!