口からハンカチを頑張って出す。




その様ったら、女子にあるまじき姿。

今、男装でホントに良かったと思ってる(メイドだけどな)






「で、なにしてんだよ」


『お前がすたこらと行くから、追いつけなかったんだよ』


「俺のせいかよ」


『うん、俺は自分の非を認めるほどえらくねぇから!!』


「威張るな。おら、さっさと行くぞ。腹減った」


『俺も~!!』












・・・―――――――――

~食堂~


ガヤガヤ…




『おぉっ、広いな!!』


「そうか??普通じゃね?」


『そっか、普通なのか。俺が間違ってたんだな』






やたらと豪華な食堂、っていうかレストランに入る。

すると、中央あたりから声が聞こえてきた。







「綾おせぇ!!」


「腹減ってんだよ、早くしろ!!」


「ユウもこっちおいで」


「あ、俺らはもうメシ買ったから!!」





中央にはでかい丸テーブルがあって、4人が座ってた。


周りとは豪華さが一味もふた味も違うその空間は、思いっきり浮いてる。






『無意味な豪華さだな』


「俺は端っこでいいっつったんだけどな」


『どうせ千歳と桜李がとったんでしょ』


「おぅ。”何においても派手が一番!!„らしい」


『分かるそれ!!どうせなら目立とうぜ、みたいな??』





綾は大盛りのランチ、私はオムライスを買って、中央の隔離席に座った。