ありえねぇぇぇえっ!!

と叫んでると、ポケットから振動が。






―――――プルルル


『ヘイ何だい、今忙しいんだぜ!!』


「誰だ、お前・・・」



うるさいっ、テンパってテンション高いんじゃ、ボケナス!!






"お嬢?"


『ノブさん?』


"大丈夫ですか・・・頭。"


『ひどいっ!!それがカワイイお嬢に言う言葉??!』


"いえいえ、冗談です。

旅行は楽しかったですか?"


『うん。それなりに楽しかったよ~。

でも、やっぱ皆と行ったほうが楽しいかも。


何にもしなくていいから』


"ははっ、今度の旅行はお嬢が食事当番って皇さんに伝えときます"


『え、いいって。そんな微妙な気遣いいらないよ?

いやいやホントいいですって』


"そんなことよりもね、お嬢。"



自分が言ってきたくせに!!!



"仕事が山のように溜まってるんですよ、旅行中の分が"


『はぁっ??!たった3日で溜まるわけないじゃん!!』


"皇さんの指示です。"


『送り返せ!!』


"お嬢が帰ってくるの、楽しみにしてます!!"


『いやいや!!バカですか、ノブさん』


"必死な顔で書類を片付けていくお嬢の顔を見るのが楽しみでさぁ"


『ドS!!こんなところにもサディスティックな野郎がいたとは!!信じてたのに、ノブさん!!』


"じゃっ、お嬢。おやすみなさい"


『休めねぇぇぇっ!!不安すぎて休めねぇ!!

おいこら、信雄(本名)!!まだ話はおわってね・・・切りやがったあァァァあっ!!』


「おぃ」


『なんだよこんちくしょう!!』


「あ゙ぁ??」


『すんません、八つ当たりました、以後気をつけます』