『あぁぁぁ、ホームシック。
この年になってホームシックって、駄目ですかぁぁああぁっ!!』
家に帰りた~い、って小さな声で叫んでみた。
「ダメだろ、人として」
・・・ら、返事が返ってきて、大パニック。
『うわぁぁぁっ!!』
「うるせぇ」
背後には、俺様総長様が立っていた。
『う~わ、めっちゃびっくりした。すんげぇびっくりした。やべぇやべぇ、びっくりした』
「平仮名ばっかか」
『そんなツッコミ、初めてだわ。
寝てなかったのか?』
「お前に踏まれた」
『え、ごめん。めっさ翼だと思ってた。
まさか綾がぐえっなんて言うとは思わなかった』
「腹踏まれたら、誰でもそんな声出るだろ」
『マジか。腹踏んだのか。さっすが私、体重軽くてよかったね☆』
「内臓半分ほどつぶれた」
『子供かっ!!じゃぁなんで平気で歩いてるんだとか、聞かないからなっ!!』
「黙れ、ホームシック」
『悪いか、シッカーで!!』
「お、なんかショッカーみたいに聞こえる」
『うるせぇえっ!!』
埒あかないぞ、コイツ!!