各々枕と布団を持って机をどけたリビングにねっ転がる。
「ん~・・・12時までもう少しあるね」
「翼、なんか面白い話して」
「えっ、俺?!え、えぇっと・・・」
「はいぶ~っ、次ユウ」
「ひでぇよ桜李!!」
『昨日道行くおばあちゃんが車にクラクションならされててさ。
イラついたのか、持ってた鞄を車に当てたら、エアバック全開になってた』
「お前それこないだみてたボクデミーのやつだろ」
『そうか、どうりですらすらと嘘がつけるもんだと思ったら、ボクデミ―だったか』
「翼の話は置いといてさ、桜龍ってどんなことしてるのか僕知らない」
『突然の話題転換!!私の話、なかったことになってる!』
春臣の質問に頭を傾げる桜龍メンバー。
「桜龍の活動・・・?」
「別に・・・何にもしてねぇよな?」
「倉庫でコーラ飲んでるぐらい。な、綾」
「おぅ。」
嘘つけぇぇぇぇっ!!お前らこないだケンカしてたじゃん!!
何ラブ&ピースなチームぶってんだよ、この幹部ども!!
『騙されるな春臣。ケンカしてバイク乗ってうろうろしてるんだよ、コイツラ』
「あれ、ユウも桜龍のメンバーなの?」
『そうなんだよ、実はそうなんだよ』
「へぇ・・・女の子なのに大変だね」
『そうなんだよ。転入初日無理やり入れられてさ?しかも次の日、私を放ったらかしで街に行っちゃうしで、扱いがひどいのなんのって』
「おいコラ新入り。あること無いことペラペラ言ってんじゃねぇよ」
「綾、駄目だよ。女の子なんだから優しくしてあげなきゃ」
『きゃぁぁっ、春臣ステキぃ!!』
「キモイ。俺はお前が嫌いだ」
『がぁぁんっ!!ユウちゃんブロークンハート!!』
嫌いとか軽々しく言っちゃだめなんだぞぉ!!