「春臣、どんな感じだ」


「あ、綾。うん、寂しかったみたい」


「あんなにバカ騒ぎしてたら、一人なの悲しくなってくるかもね」


「金髪の兄ちゃんごめんね、だって」


「謝らなくていいだろ。自業自得」








「へくしょいぃぃ!!」


『ちょっ、翼汚いっ!!』


「しかもうるせぇ!」


「ごめん」


『マジあり得ないんですけど~』


「ユウ人のこと言えない」


『あんなにうるさかった?!それキツイ!!をとめとして駄目だと思う!!』


「俺も思う。よし、今から頑張ってをとめになろう」


『千歳がエスコート?無理無理無理。千歳に教えてもらうとか、吐き気がする』


「はいそこぉ~アンチヲトメ」


『アンチヲトメ??!何ソレちょっとかっこよくね?!』










「航くん、もうこのあたりうろつくのやめるって」


「別に構わないのに」


「正直うるさくて仕方ないみたい」


「小学生に迷惑がられる高校生・・・」


「そんなのに付き合わされてる俺らのほうが離れたいね」


「あ、航くんどっかいっちゃった」


「見たか、あの迷惑そうな顔。死んだ後も悩まされるとか気の毒だ」


「・・・すべての原因はユウだね」


「そうだな。去年の夏に来た時はこんなこと無かったもんな」


「へぇ、去年も来たんだ?」


「おぅ、春臣はいなかったか」


「ん。地元帰ってた気がする」






幽霊騒動、主人公のいないところで無事解決。


どうやら航くんは、騒がしいのが嫌いだったらしい。


とんだ迷惑をかけてしまったと反省したのは、晩御飯を食べた後。