「よし、今日こそは風呂沸かすぞっ!!」
『昨日はちっちゃいユニットバスだったもんな。
お湯につかりた~い!!』
「バラ浮かべてあげるよ」
『私はどこぞのナルシストか!!』
「じゃぁお風呂で眠り姫。」
『それただの殺人現場!!バラに囲まれた綺麗な死体!!』
「あ、翼お風呂してきて?」
「無理っ!!昨日あんなことがあったんだぞ、無理にきまってんじゃねぇか!!」
「しょうがないな~・・・じゃぁ桜李連れて行っていいから」
「なんで俺?!」
「わかった、いってくる!!」
嫌がる桜李を引きずって、翼はお風呂場のほうへ行ってしまった。
『・・・桜李がいれば何とかなるとでも思ってんだろうか』
「一番何にもできなさそうだな」
「それが面白いんじゃん」
(((この鬼畜兄貴・・・・)))
2人の背中を見送っていた私たち。
その時春臣が思い出したように鞄を漁りだした。
「ユウ、さっきのお土産」
『おぉっ!!サンキュ―です!!』
膨らんだスーパーの袋を手渡される。
ジャラジャラと大量のキーホルダーが中で狭そうに詰まっている。
「多っ!!」
「何人分だ・・・」
『ん?100人ぐらい?』
組員たちにと思ったけど、絶対足りねぇ(金が)
なので、お金が許す限り買ってやった。