「あれ、絶対ユウレイだって!!

あの家、絶対幽霊住み着いてる・・・って、なんでみんなそんな白い目で俺をみてくるんだ?」





KY男がこんなところにも。

憐れ、翼。






『いや別に。で、気絶したのはいつ』


「おぉっ!!俺さ、風呂ん中入ろうと淵に足掛けてんじゃん?!」


「知らん」


「掛けてんだよ!!その時、幽霊出現しちゃったもんだから、びっくりしすぎて足滑らせて、頭打った。


なんか出っ張りみたいなんも掴んだんだけど、回った」


『多分それシャワー出すやつだろ』



(((・・・憐れ、翼)))



「ぎゃっはははははははっ!!!

ありえねぇ!!なんだこのKY男!!」


『コラ桜李!!ホントのこと言っちゃだめでしょ!!』


「へぇ~、風呂場でそんな事がねぇ・・・クククッ」


「ま、あれだ。人生何事も経験ってやつだな」


「結局自分のミスじゃねぇか、人騒がせな」


「バラも取れないし、風呂沸かせてないし、シャワー出してびしょびしょだしで、大変だったね翼」


「翼、今日はユウと部屋交換する?」


「え、ヤダ」


『そうだっ、聞いてよ翼!!

こいつら、私をあのブラックホールの奥にある部屋に一人で寝ろって言ったんだぞ?!

どう思う?!』


「一人部屋、広いじゃん」


『じゃぁ代われ!!』


「ヤダ。お化け出る家で一人はヤダ」


『そんな家に女の子一人で寝かすようなお前らのほうがヤダぁァァァっ!!』





結局、何にも解決してないし。


帰ったらお化けさんいるじゃん!!


私寝れないじゃん!!