『NHR会議の邪魔はしちゃいけないんだな』


「なんだそのNHRって」


『N(希)H(春臣)R(綾)』


「なんで綾が最後なんだよ。仮にも総長だぞ?」


『ユウ的 好感度番付』


「希の好感度、そんなに高かったのか?!」


『いや、アイツは1番に置いとかないと、後が怖い』


「なるほど・・・独裁政治の賜物だな」


『恐怖政治の産物と言ってくれ』





NHR会議が再開し、私と桜李が黙ってゼリーを食べてると、バスルームのほうから千歳の声が。




「綾~っ!!翼が倒れてる!!」





5人は顔を上げお互いに見合う。





『・・・あぁ、人足りないと思った』


「何だよアイツ、一人だけサボりやがって!!」


「・・・風呂沸いてねぇンか」


「うわぁ、つくづく何にもできない男だね」



「お前ら、翼の扱いひどすぎっ!!」



ぐったりしたままの翼を抱えた千歳は、なぜかびしょ濡れ。




『お~、水も滴るいい男~』


「だろっ?じゃなくて、翼!」


「寝てるだけじゃない?」


「誰が風呂場で爆睡すんだよ」


『・・・翼?』


「頼むから、真剣に聞いてくれ」


「そこのソファに寝かせてあげたら?」


「お、おぉ春臣!!やっぱお前はいいやつだなぁっ!!」