「あれ、なんだか賑やか」


『おっ、春臣!!』


「お疲れ~!!お前のプリンは死守したぜっ」


「ありがとう、翼」



春臣が席に着くと、立って騒いでいた私と桜李も席に落ち着いた。



「で、どうだった?」


「うん、やっぱり子供の霊がうろついてるね。

ユウが会った子だと思うよ」


『・・・マジっすか』



しばらくその場は思い沈黙に包まれた。



そういや、綾はキッチンに来た時、その子のこと見えてたのか?


ふっ、と横に座る綾を見ると、目をつぶって考えごとをしているようだ。



・・・ようなんだけれど。





『・・・コイツ寝てるしっ!!』



普段より深い呼吸をしていて、大きな声を出しても目を開かない。


完っ璧寝てますね、コイツ!!


ぺしっと頭をしばくと、うっすら目を開ける。




「やっべぇ眠ぃ」


「まだ8時だけど」


「風呂入りてぇ」


「まだ沸かしてねぇ」


「翼、沸かしてこい」


「えぇっ、なんで俺が!!」


「さっき役に立たなかった代わりに」


「うっ・・・」



翼はとぼとぼと、バスルームのほうへ歩いて行った。

あ~ぁ、哀愁漂ってるよ。




『あっ、そういやバラ置きっぱなしだった!』


「そんなにバラ持ってきて、何が楽しいのさ」


『私じゃねぇってば!来た時から置いてあったんだよ!』


だからそんな、異常者を見るような眼で私を見ないで下さい!!





「・・・おかしいな」


「希?」