『せっ、先生!!』
「あら、見かけないコね」
「おぅ、転校生だ」
「へぇ~、こっちおいでぼうや??」
『ぼっ、ぼうやじゃないです!!』
「かわいい~(笑)」
「こら、あんましからかうなよ。純情Boyだからな」
くっそ~、大人の余裕ってやつか??!
すいませんねぇ、ファーストキスも済ませたことのないおチビさんで!!
にやにやと、私をバカにしたような笑顔でカードキーを受け取った先生が歩いてくる。
「よっしゃ、そこのエレベーター乗れ」
『うぃ』
(2階なのに、エレベーター??)
「って思ってるかもしれねぇが、一階から二階にいくには、なっがい螺旋階段を上らなきゃならねぇ」
『なんで?』
「さぁな。理事長にでも聞いてみろ」
チーンと音がして、扉が開く。無駄に長い廊下を進む。
皆さんお忘れかもだけど、私は大量の荷物を背負っています。
ちなみに先生は、煙草を吸ったままです。
「ここがお前の部屋な。」
『206…予想以上に遠かったぜ…。荷物のせいか』