~in A寮~



『でかっ!!』



寮はまるで凱旋門ぐらいの大きさで、玄関もめちゃくちゃでかかった!!



「凱旋門って…微妙だな」


『えぇっ、でもそんな感じしない??!』


「ここはアンコールワットとか、マチュピチュとか…」


『先生、俺は「チョイスが微妙だ」とツッコむべきですか、それとも笑うべきですか』


「そんな質問すること自体が失礼だ」





先生はフロントらしきところへ歩いて行き、係りの人に話しかけた。





「よぉ美奈」




呼び捨てかよっ!!!フロント係にも手ぇだしたんか!!


ほんと、腐ってんなこの男!




「あら剛。今日もお仕事??」



剛??! 美奈さんも、呼び捨てですか??!



「まぁな、教師は忙しくてな」


「ふふっ、そうは見えないけどね。
ねぇ、今日の夜お暇かしら??」


「あぁ~、どうだろうな」


「なによ、その曖昧な返事。ね、いいでしょ??」


「またあとで連絡するよ」




このヤロウ、生徒の案内放ったらかして、ちゃっかり夜の約束とりつけやがった!!




「そうだ、美奈。206号室のキーがもう一つあるだろ??」


「あるわよ。206ってあのキレイな顔した子じゃない。

どうしたの??まさか今から遊ぶんじゃないでしょうね??」





美奈さんは 意外と嫉妬 深かった






・・・ハッ!!俳句作ってる場合じゃない!!