『お・し・ご・と』


「金、もらってんのか?」


『もらってない』


「ボランティアか?何のために・・・」


『ストーっプ!!それ以上は内緒だ!』




これ以上言ったら、私のオウチがヤーさんだって、ばれちゃうわ!!



「総長の俺サマに、隠し事か?」


『あんたが天下の総長さまだからって、私のカード(情報)を全部見せなきゃいけないってことにはならねぇだろ』


「素性もわからねぇやつは、信頼できねぇ」


『それはこっちも同じ。
あんたにゃ悪いけど、私、本気では信頼してないわけよ。

そっちのカードも分からないし、流されるとめちゃ困るし?』


「・・・信頼しろよ」


『そう簡単に信頼できるなら、したいさね。

でも、私の今までがそれを許さない。隙を見せたら裏切られる。





・・・・・・今の、素性のヒントね』



危ない危ない、熱くなりすぎた。

うっかり私が連条組だって、ばらしちゃいそうになったよ、アブネーナー キヲツケロヨ 信号キイロダヨ




腑に落ちない、納得いかない。

そんな顔をしている綾を放って、私は自分の部屋へと戻って行った。