『ないないないないない』


「お前さっきからおかしいぞ。風邪か?」


『バカは風ひかな~い!ってことで、ゴチ!!』



ないないない。彼氏にしたくないランキング3位のこいつだよ?

↑(2位は千歳で1位はダントツ希)







お皿をシンクに放り込んで、リビングのソファに腰掛ける。



『あぁ~電話すんのめんどくせ~』



携帯を取り出して、メモリを開く。

‶ハルカ゛(親父)に合わせて通話ボタン、ポチっとな。




・・・プルルルルル





<ユウちゃん?!>


『おぅ、私だ』


<うっわ珍しい!!電話してくるなんて珍しい!!>


『あんまし用事ないからな』


<ひどい!!父さん、ユウちゃんの電話にかけても繋がらないから、すんごく心配してたんだよ?!>


『あぁ・・・着信拒否にしたから』


<わぁぁぁんっ!!ノブ~、ノブ~!!ユウちゃんがひどいよ!>


<い、いきなりなんすか?っつーか、汚い顔で引っ付かないでください、このスーツ下ろしたてなんで>


<ノブまでそんな事を!!もういいもん、ユウちゃんの電話、代わってあげないもん!>


<組長、リアルに気持ち悪いです>


『親父。電話代がもったいないからパパッと言うぞ。

明後日から3日間遠足で留守にするから、仕事の調節をしてほしんだ』


<・・・・・・。>


『…?親父??』


<いけまっせぇぇん!!(声量大)>


『わぁっ、うっせぇ!!』



鼓膜破れるかと思った!!