「よし、みんな引いたな~

じゃぁ黒板に番号と行先を書いた紙貼っとくから、班長確認して、プリント提出な」




春臣が見に行ってくれてる間に、提出するプリントを埋める。




『班員と名前か。よし、この俺様が書いてやろうじゃないか』


「名前の横の空欄、なんだろ?」


『・・・役職?』


「なぁるほど」


『社長、副社長、部長、課長、係長・・・』


「そっち?!そっちの役職?!保健係とかじゃねぇの!?」


『ちょ、翼うるさい。考え事してんの』


「ユウの頭ん中、さっぱりわかんないよ!」


『あっ、班長忘れてた。一番上にしとこ』


「班長が権力者!!縦社会が崩れる瞬間だな!」


『後一人どうしようか、綾?』


「下僕」


『よし、千歳が下僕な』


「なんで俺!?どう考えても翼だろ!」


「偏見だ!!俺だって課長ぐらいに・・・」



「「『なれない、なれない』」」


「ひっでぇぇぇ!!」


「貸してみろ」


『綾?』





横から伸びてきた腕は、プリントとシャーペンを奪っていった。