「日帰り?ハッ これだから庶民は」
『どこの貴族様だ、ゴラ』
「日帰りで遠足とか意味不明」
『遠足が泊まりがけの方が意味不明』
「日帰りで親睦深まるわけねぇじゃん」
『深まるでしょ。たくさんお喋りすれば』
「ばっか、お前遠足が何のためにあるかしらねぇの?」
『だから、親睦の・・・』
「夜のぶっちゃけトークのためにあるんだよ」
『マジでぇぇぇ??!ぶっちゃけトーク?!何それ、夜じゃなきゃだめなのか?!』
「電気スタンドつけて皆で語るんだよ、色々」
『いろいろって・・・』
「色々だ。恋バナあり、寝た数の自慢あり、うっかりしてるとその場で食われる場合も」
『食われるぅ?!男同士なのに!』
「そう言う場合もあるってこと」
『そ、そうか…なかなかハードな夜なんだな』
「俺もユウちゃん食う予定~♪」
『千歳の夕食は、フグの鍋で。あ、毒抜きはうっかり忘れちゃってくださ~い』
「うっかりしすぎ!!」
「おっそろしい指示出してんな、お前」
『どこに行くのか、楽しみだなぁ♪』
「上機嫌!!千歳、やべぇよ、うっかり殺されんぞ!!」
『うっかり転んでさぁ大変~ドスッ♪』
「ドスって!!口でドスって言っちゃったよ?!」
「転んだ拍子になんか刺さったぁぁぁ!!」
「うわぁぁぁ、背後にきをつけろ!!」
掃除もそぞろに遊び呆けてる4人を余所に、机を直す春臣。
統一性なし、責任感なしの彼らを見て一言。
(班長、やりたくないな・・・)