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「~ったく、なんで俺らが後片付けしなきゃいけないんだよ!!」


「しかも本人は呼び出されてていねぇし」


『めんどくせ』


「春臣すまんな、巻き込んで」


「いいよ、友達だもん」


「お前っ・・・ほんっといい奴だよな!!」






ただいま、荒れ果てた教室の後片付け中。

放っといたら治まるだろうと思ってた綾と希の喧嘩は、意に反して激しくなり、教室中を巻き込んでしまった。


窓は割れるわ、机が倒れてるわ、怪我するやつが出てくるわで大迷惑。


おかげで、HRも中断で先生は二人を引きずって行き、クラスの皆は帰った。



アイツらの後片付けを、私たちに押しつけて。







「それにしても、片岡のやつ勇気あるよな」


「ん。あの二人相手に説教とか、すごすぎ」


『フフッ のぞきに行きたいかも』


「やめとけ、殺されんぞ。希に」


『うぉっ、なんか寒気が・・・』


「希の呪いだ!!」


『うそぉぉぉっ?!』


「結局、班長決められなかったね」


「明日の朝決めるってさ」


『はいは~いっ!!俺、春臣推薦しまっす!』


「えっ、僕くじ運わるいよ?」


『ん~、皆一緒ならどこでも楽しくない?』


「そだなっ、うっかりジャングルとか引かなかったら大丈夫!」


『ジャングル?!何それ初耳!日帰りジャングルとか、きつすぎでしょ!』


「「「は?」」」


『え、なんか変なこと言った?』