「そろそろ班決まったか?」



教室の隅で盛り上がる私たちを含め、一向に静まらない男子どもに、先生が声を掛ける。



「「「決まった~!!」」」



あらあら、若い男の子はやっぱり元気がいいねぇ





「どこのばばぁだ」


『セレブな奥様とお呼び、祠堂クン』


「黙れ」




話しかけてきたの、そっちじゃん・・・。



「んじゃぁ班長決めて、前にくじ引きに来い」





班長って響き、懐かしい。でも点呼しなきゃいけないからめんどくさい。

んで、いざ点呼しようとしたら、その班長がいないんだよ、意味ねぇじゃん!




『くじって?』


「行先決めるくじ引き」


『へっ?学年全員で行くんじゃないの?!』


「そんなことしたら、ホテルとか迷惑だろうが」


『いやいや、普通みんな一緒に・・・』


「それは普通の学校でしょ。俺らを誰だと思ってんの?」


『希・・・サマ?』


「惜しい」


「惜しくねぇよ、趣旨間違えてんだろ」


「は?誰のおかげで授業中寝ててもうるさく言われないと思ってんの?」


「俺様のおかげ」


「・・・生意気。表出なよ」


「いい度胸だゴラ」




なんでケンカが始まるんだろう・・・

それから希さん、最近どんどんキャラがひどくなっていってますよ。



結局説明してくれなかった希の代わりに、新キャラ春臣君が説明してくれる。




「この学校、企業の子息が集まってるのは知ってる?」


『うぅ~ん、前聞いた気がする』




まだ転校してきて一週間も経ってないけど。


そのくせ220P超えてるけど。


どんだけ密度濃い生活してるんだ、私。