『もぉ~うるせぇな~。

綾はどっかで寝てるし、ユウは別の学校。

だからさっさと帰ってくれよ』


「はぁ?!別の学校??!じゃぁなんで渡瀬はこの学校に来いっつったんだ??!」


「兄貴のことだから、無駄足踏ませたかったんじゃね?」


『相変わらずな腹黒さ。仲間といえども恐ろしいね』


「ところで、君誰?あ、おにぎりせんべいもいらないっすか?」


『ん、俺?あ、もらいます。蓮条っていうんだ、よろしく』


「蓮条・・・下の名前は?すんません、中でばらばらになってたんで、雪の宿で勘弁してください」


『う~ん・・・。雪の宿嫌いなんで、いりません、はい桜李』


「おっ、サンキュ。あれだよ、カシミャーノフ=勅使河原だよな。」


『勅使河原って、読めねぇ!!』

「てしがわら」


『読めねぇ!!しかも誰だよ、テシミャーノフって!!!』


「おっ、なんかそっちの方が響き良いな。じゃぁそれで」




破壊力抜群のネーミングセンス!!




「で、テシミャンデリアさんは、桜龍のメンバーなんすか?」


『ちょっと、シャンデリアみたいに言わないでくれる?!』


「おぃ、真守。お前はあっちでせんべい食ってろ」


「大雅、割込みすんな」


「いいからあっち行ってろって」


「うるせぇぇぇ!!俺に指図すんな!」


「お前副総長だろうが!!」


「屈しねぇ!!俺は絶対に権力には屈しねぇゾ!!」


「なら力でどうだ!!」


「その勝負、乗ったぁあぁ!!」





・・・なんだこいつら。




「ねぇ、テシミャンデリア」


『正確に言われると恥ずかしいな、その名前』


「じゃぁミャンデリア」


『一層シャンデリアに近づいた!!』


「綾さんとはどういう関係?」


『ルームメイト』





突然相馬は俯いてしまった。

もう、なんなんだよ、こいつら。